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ロブスタ種とアラビカ種

ロブスタ種のコーヒー豆は、病害虫に強く、低地でも栽培が可能で、ベトナム最大のコーヒー生産地であるブオン・ママ・トート(Buon Ma Thuot)でも栽培されています。
一方、アラビカ豆は、標高1,500m以上の高地でしか栽培できないため、このカウダット(ダラット地方)でしか、栽培されていません。

ロブスタ豆は、そのほとんどが缶コーヒーの増量やインスタントコーヒーに使用され、ストレートコーヒーとしては、ほとんど、飲まれることはありません。

ベトナムコーヒーでは、ロブスタ豆を使用し、コンデンスミルクを入れるカフェ・ス・ノン(ダー)という飲み方が一般的です。
この飲み方は、アラビカ豆のようにストレートで飲むには、苦味が強く、また、品質の良いロブスタ豆は輸出など外国人の口にしか入らないため、後に残った質の悪いコーヒーを美味しく飲む工夫として発展した文化と言われています。

アラビカ種のコーヒー豆は、標高3,000ftから6,000ftの地域、気温が15〜24度の気候でしか、コーヒーの木が思うように生育しません。
さらに、ロブスタ豆に比べ、病気にかかりやすいため、土壌は弱酸性で排水性の良い土壌が必要となります。

カウダット村は、これらの条件をクリアした、ベトナムでは、最高のアラビカコーヒー豆の産地です。

ベトナムとコーヒー

ベトナムコーヒーとお聞きになると、ほとんどの方は、トロッと甘みのあるベトナムコーヒーを想像されると思います。
コーヒー豆には、大きく分けるとアラビカ種とロブスタ種の2種類があります。
みなさんがご存知のベトナムコーヒーは、フランス統治時代にフランスのコーヒー文化を取り入れて発展したもので、深めに煎った豆(フレンチロースト)を、フランス式のフィルターで抽出し、バターなどで風味をつけ、コンデンスミルクを加えて飲むコーヒーです。
このベトナムコーヒーには、ロブスタ種のコーヒー豆が主に利用されており、これは、ヨーロッパ(特にフランス)の影響を受けたものです。
一方、日本でコーヒーというと、多くの方は、さっぱりとした口当たりのコーヒーを飲んでいらっしゃり、アラビカ豆のコーヒーをご愛飲されていると思います。

ベトナムは、ブラジルに次いで、世界第2位のコーヒー豆生産国ですが、その大半がロブスタ種で、アラビカ種は1%にも満たない生産量です。

当店で取り扱っております、コーヒーは、希少なアラビカ種のコーヒー豆で、ダラット地方のカウダット村の契約農場から直接仕入れています。

カウダット村は、アラビカ豆の生産が可能な気候で、少量ですが、18世紀からアラビカ豆を生産してきました。
ラム・ドン省の中央高地に位置するダラット地方は、ベトナムでは、最高のアラビカコーヒー豆の産地です。